特定非営利活動法人 日本地域福祉協会 JAWA  
   

特定非営利活動法人 日本地域福祉協会

 

 介護・福祉への思い

  リハビリテーションの考え方
 福祉を具体的に進めていくためには国家的な福祉政策が必要であります。そしてそのためには、実践的なアプローチが必要になってきます。具体的に実践とはどのようなことでしょうか?それを考える際、リハビリテーションの考え方について歴史的に、理論的に理解しておく必要があります。

 リハビリテーションのreは「再度」という意味でありhabilitationは「能力の獲得」という意味です。「再度、能力の獲得」という意味になります。戦後、わが国に、この「リハビリテーション」の考え方が導入され、今日では単に医学の世界だけではなく教育や職業、心理面そして福祉の世界でもリハビリテーションの考え方を実践的に展開しています。  福祉との接点では、戦後間もない時期に多くの傷痍軍人のための機能回復と自立という課題があり、そのような情勢の中で、障害者福祉の分野を中心にリハビリテーションの考え方が浸透し、この「リハビリテーション」がこの当時は「更正」と訳されて、法に記載されて紹介されたりしました。

 こうした当時の時代背景のもとで、日本のリハビリテーションに関する歴史的な経過として、1972年の世界会議の中でリハビリテーションを単に医学的リハビリテーションだけではなく、教育的、社会的、心理的、職業的な分野、そしてそれぞれの課題についても明らかにしました。そして、このような考え方の元に、「総合リハビリテーション」としての視点も明らかにされ、リハビリテーションを単に機能回復に限定しないで、高齢者、障害者の全人的復権とする考え方が今日的意味として理解されてきています。

 高齢者、障害者の置かれている社会的現状と身体的現状の調整、発達に向けた専門的援助の展開としてリハビリテーションを社会的に理解するようになってきました。そのような意味で単に個人の身体機能の回復維持に限定することなく、場合によれば個人の人間的発達を阻んでいるものが社会の側にあるとすれば、そのような社会をも変革することも広く社会的リハビリテーションとして考えられてきています。

 わが国の戦後の復興は世界の注目を浴び、急速に世界の先進国となりました。特に経済的発展は評価の対象になると思われる反面、福祉の面では必ずしも、世界の先進国という評価がなされているとはいえません。障害者や高齢者が生きやすい、住みやすい社会が形成されているとはいえない場面が数多くあります。

 世界の福祉先進国では、身体的・機能的障害の克服や発達に向けたリハビリテーションも展開していますが、社会の様々な障壁を克服し、高齢者、障害者また健常者も共存して生きていける社会の形成に向けた思想として、リハビリテーションの視点が確立しています。